第170回 急激な水害

みなさん、こんにちは。FP奥久です。九州の大雨による水害がとても心配です。facebookの投稿では、熊本県出身の知人が地元の様子を懸念している様子が痛々しく感じます。「心配だけど、今、行ってはいけないんだよね。物資の支援をしようと思っても現地の保管スペースは既にいっぱいらしいし。」と、何かしたくても遠方にいる我々にはどうしようもない状況です。

東京在住で鹿児島にご実家のあるお客様の事が気になっています。以前、私が設計した火災保険にご加入いただいたお客様です。心配になって保険の内容を確認したところ、きちんと水災補償を付けているのを見て、少し安堵しました。なぜかというと、お客様の中には、水災補償は保険料が高いので、「つけなくていいよ。」と安易にいう方もいます。マンションやビルの上層階で、床上浸水になる可能性がゼロであれば水災を付ける必要はないのですが、そうでなければ付けておかないと、いざという時に保険金はおりません。

損害保険会社には、現地に行かなくても自然災害による危険度を診断できるポータルサイトがあります。そこにこのお客様の建物の所在地を入力してみました。すると、水災の危険度は最も危険なSランクで99%となっていました。損害保険会社はこの場所を、水による災害が起こりやすい場所として認識しているようです。

今回の雨で被災されたのではないかと想像しながら、恐る恐るお客様に電話をしました。すると、「今のところ被害はないです。」と言われたので少しホッとしました。

今回の大雨で、例えば、床上浸水で家財が使えなくなったり、家の修理が必要になったとします。その場合、火災保険の水災補償を建物と家財の両方に掛けておかないと、両方の保険金は支払われません。「建物だけにしか保険を掛けていなかった。」ということがないように、今一度、ご自宅や会社の火災保険を見直すことをおススメします。

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