こんばんは、FP奥久です。
いやあ、何が起こったのでしょうか?
このブログ、「コンサルタント」「金融・マネー」のジャンルで書いているのですが、
昨日のアクセスがお陰様で急上昇。
金融商品を取り扱っている責任と、誤解のないように書かねばという思い、
何だか緊張します
さて、今日は地元企業様訪問、資産運用セミナー聴講、
地方の経営者様との食事で一日を過ごしました。
中でも資産運用セミナーについてお話します。
このセミナー私なりに調べる課題があるのですが、基本はオフショア投資です。
まずは”日本が破綻すると日本にある資産が目減りするのでヨーロッパの
保険会社に資産を預けよう”という話が出発点です。
この論理は私の解釈では、無茶な話です。
私は日本が破綻する前にヨーロッパの国が先に破綻する可能性が
現状では大きいと考えます。
たとえ預けた保険会社の国が破綻しなくとも、欧州ユーロ圏は密接につながって
いるので、周辺国破綻の影響は大変大きいと考えられます。
今日は、仏・ベルギー系大手金融機関デクシアの解体がニュースとなりました。
日本の国債発行高から日本は大借金国だと言われます。
確かにそうですが、日本国債は日本の金融機関、日本国民が引き受けています。
また日本は多くの国(主に新興国)にお金を貸していたりもします。
日本の金融機関は資本増強したり、支えあったりしてそれなりにバランスを
保っており、現状はそのバランスは崩れてはいません。
日本が破綻する前に日本の国債を海外で引き受けて貰ったり、
貸していたお金を返してもらったり、増税したりと手段はまだまだ残っています。
またリーマン・ショックの影響では日本の銀行は1行も破綻していません。
(それ以外の理由で破綻した銀行(日本振興銀行)はありましたが。)
欧米、その他の国では、多くの銀行が破綻したようです。
以前のブログで書いたように今の円高はこのような状況を織り込んでの円高です。
リスク回避で円やスイスフランが買われたのは、この通貨の発行国は
他の国と比較すると安全だと思われた裏づけです。
このような現状を理解して海外の資産、通貨に投資するのであれば
良いのですが、利回りだけに目をやって投資してはいけません。
もっとも私も20年先は世界がどんな状況か、と言うことはわかりません。
しかし、現状から見ると日本は世界の中では安泰な国であると見るほうが
理にかなっているような気がします。
以前のブログ「第15回 破綻国家のランキング」の中で紹介した
「The Fund for Peace」
http://www.fundforpeace.org/global/?q=fsi-grid2011
も是非参照していただきたいです。
兎に角、今は情報量の少ない個人投資家の皆さんにとっては、
業界のプロが言っている様に「休むも相場」の時期かもしれません、
と私は警告を発します
最も、確かな情報を得られれば、それに乗っかった人が利益を得られる、
と言うのも事実なのですが・・・。