こんばんは、FP奥久です。
ギリシャ救済策の中身が公表されるにつれ、金融機関を救済するために国
(ユーロ圏もしくは世界)の存亡を掛けて戦っているのだな~
と読めて仕方がありません。
ギリシャを救済しても、ギリシャを救済しなくとも行き着く先は闇。
同じ闇ならどちらを選択するか・・・。
とりあえずはギリシャ救済を選んだというのが現状でしょうか。
理由は、ギリシャを破綻させると、大きな流れは、
①ギリシャ国債を多く保有している金融機関等が吹っ飛ぶ。
②ギリシャのCDSを引き受けている保険会社が吹っ飛ぶ。
③世界経済が混乱する。
このシナリオはリーマン・ショック以上の影響とも。
ギリシャを支えると、
①EU、ECB、IMF等が巨額の融資。(11月に約8300億円)
②金融機関が損失負担。(債務カット受け入れ)
③②を受け入れた金融機関への資本増強。(公的資金注入)
じわじわと世界の国に影響が及んできます。
結局、救済策は問題の先送り、時間稼ぎになるわけですが、
破綻シナリオよりも影響が急激でない、
世界の国々の救済支援策をまとめる時間が得られる、
というで、こちらを選んだのかもしれません。
ただし、日本の国債残高の話でもあるように、
国の予算超過分は一般的には増税、国債発行で賄うことになるでしょう。
もちろん日本政府も協力します。
いくら拠出することになるかはG20での話だと思われますが、
少なくとも円高がわが国に味方してくれるでしょう。
(返済を受けるときには、円安になって為替差益が出る?!)
されとて、我が国も国内問題を抱えていますから、
それほど悠長なことは言っていられません。
米国発の混乱が一服したと思ったら、今度は欧州発の混乱。
国内経済を立て直す猶予も与えてくれない、これがグローバル化なのでしょうか。
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