第122回 ギリシャ問題の進展

こんばんは、FP奥久です。

ギリシャ救済策の中身が公表されるにつれ、金融機関を救済するために国

(ユーロ圏もしくは世界)の存亡を掛けて戦っているのだな~

と読めて仕方がありません。

ギリシャを救済しても、ギリシャを救済しなくとも行き着く先は闇。

同じ闇ならどちらを選択するか・・・。

とりあえずはギリシャ救済を選んだというのが現状でしょうか。

理由は、ギリシャを破綻させると、大きな流れは、

①ギリシャ国債を多く保有している金融機関等が吹っ飛ぶ。

②ギリシャのCDSを引き受けている保険会社が吹っ飛ぶ。

③世界経済が混乱する。

このシナリオはリーマン・ショック以上の影響とも。

ギリシャを支えると、

①EU、ECB、IMF等が巨額の融資。(11月に約8300億円)

②金融機関が損失負担。(債務カット受け入れ)

③②を受け入れた金融機関への資本増強。(公的資金注入)

じわじわと世界の国に影響が及んできます。

結局、救済策は問題の先送り、時間稼ぎになるわけですが、

破綻シナリオよりも影響が急激でない、

世界の国々の救済支援策をまとめる時間が得られる、

というで、こちらを選んだのかもしれません。

ただし、日本の国債残高の話でもあるように、

国の予算超過分は一般的には増税、国債発行で賄うことになるでしょう。

もちろん日本政府も協力します。

いくら拠出することになるかはG20での話だと思われますが、

少なくとも円高がわが国に味方してくれるでしょう。

(返済を受けるときには、円安になって為替差益が出る?!)

されとて、我が国も国内問題を抱えていますから、

それほど悠長なことは言っていられません。

米国発の混乱が一服したと思ったら、今度は欧州発の混乱。

国内経済を立て直す猶予も与えてくれない、これがグローバル化なのでしょうか。

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