こんばんは、FP奥久です。
今日のニュースは、日曜日に訪問した大叔父の訃報でした。
「第103回 お彼岸の親族の集い」、「第126回 将来は見えなくて良い!」の
実在の登場人物です。
「僕の最後の城がここだ。」と言い、バックミラー越しに一生懸命、
手を振ってくれた大叔父の姿はまだあまりにも鮮明です。
日曜日にご自宅に伺ったときは、
「最近出来たお店で、気になっていたから買ってきた。」と言う栗羊羹と、
「九州の八女から送ってきた。」というお茶をいただきながら、
二時間二人で話しました。
実は日曜日に大叔父を訪問したのは、届けたいものがあったからです。
それは、彼の奥さん(私にとっては大叔母)が生きていたころ(数十年前)、
欧州旅行に行くため大叔母の見立てであつらえたジャケットにもう一度
袖を通したい、と修理を頼まれていたものを届けるためでした。
古い傷んだジャケットでしたが、お気に入りだということでした。
大叔父は死の前日までランチに外出していたようなので、
私が届けたジャケットを着てお出かけになったのかもしれません。
二時間の会話の中で、「自分はもう、そろそろだろう。」と言われていました。
命の火が消えかけていたことを感じていたのだと思います。
ご自宅の布団の中で、胸の辺りに手を組んで眠っている状態で、
永眠されたと聞きました。
最後は本当にバッテリー切れのように体の機能が止まったのでしょう。
自分の城の自分の寝床で最後を迎えられたわけです。
「私の人生はとても不思議だった。それに悪くはない人生だった。」
と言った大叔父の一生には、私の知らないどのようなストーリーが
存在したのでしょうか?
今日は、大叔父の好きだった赤ワインです。
この記事へのコメントはありません。